Tuesday, May 23, 2006

Summer Festival

デザインした商品の縫いあがりを待つのは、作物の実りを待つような楽しさで、待ち遠しいと同時に、上手くあがってくるか心配でもある。
特に手をかけて作業をした商品ならばなおさらのことで、そんな商品のひとつがそろそろ入荷しそうだ。たくさんの色を切り替えて様々な柄にしたこの服たちは7デザイン、各7配色で展開している。しかも、1配色につき6色の生地を使って、40パーツを超える複雑なパッチワークしているので、すべての洋服を作るために、49色もの色を染め分け、裁断したパーツ数は10万点以上になった。ここまで複雑になってしまうと、大量生産用の裁断機も使えないので、人の手による地道で精密な作業が頼りだ。一旦裁断されたパーツは、洋服のパーツどころか、ハギレというにも小さすぎるほどのパズルのピース達だ。 それを寸分違わず縫い合わせ、組み立てていくのは、気の遠くなるような作業だろう。結果、何ヶ月かの長い生産期間を経て上がってきた商品は素晴らしく、総点数2600枚以上の大豊作になった。とはいえ、一つのお店で見られるのは各型、各色、1点か2点といったところだし、手仕事なので、一点ずつ微妙に違ってきているから、気に入ったモノを見つけたら、それが唯一の出会いだと思ってほしい。shoplist
































photograph by YUMIKO KURIHARA